السلام عليكم ورحمة الله و بركاته
Selamat siang.
こんにちは。てるセニュム・オンラインショップの小林です。
今日、2020年8月17日は、75回目のインドネシア独立記念日です。
歴史に疎い私ではありますが、これからインドネシア、日本、そして両国の関係の歴史について少しずつ知っていきたいと考えています。
今後、このブログでは私が学んだインドネシアや日本の歴史、文化などについて少しずつ発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回はインドネシアの独立について少し調べてみました。
今から75年前、1945年8月17日に、スカルノ氏とハッタ氏が独立を宣言したそうです。
日本が第二次世界大戦で敗戦したちょうど2日後のことです。
この日がインドネシアの独立記念日とされています。
インドネシアはどこから独立したのか?
Googleで「インドネシア 独立」と検索キーワードを入力すると、「どこから」というキーワードがサジェストされます。
「インドネシアがどこから独立したのか?」という問いに対しては、「日本から」「オランダから」「(特定の国ではなく)帝国主義から」など、さまざまな認識があるようです。
インドネシアはそれまで、オランダ(約300年)、そして日本(約3年)の統治下に置かれてきました。
300年以上にもわたって他者の支配下に置かれてきたインドネシアが、「自分たちの国家として独立を宣言した特別な日」であるという点にとても重い意味があると思いました。
インドネシア共和国独立までの大まかな流れ
外務省のホームページでインドネシア共和国の略史を確認してみました。
1596年 オランダの商船隊,西部ジャワのバンテン港に渡来。 1602年 オランダ,ジャワに東インド会社を設立。 1799年 オランダ,東インド会社を解散,インドネシアを直接統治下におく。 1942年 日本軍による占領(~1945年)。 1945年 8月17日,スカルノ及びハッタがインドネシアの独立を宣言。スカルノが初代大統領に選出。オランダとの間で独立戦争(~1949年)。 1949年 ハーグ協定によりオランダがインドネシアの独立を承認。 引用元:インドネシア基礎データ|外務省
イスラームが伝わってから約400年後、1600年前後から300年にわたり、インドネシアはオランダによって植民地支配を受けました。
その後、日本軍が1942年にインドネシアに上陸し、オランダを駆逐して占領したとされます。
日本は西欧諸国の植民地支配からの解放と大東亜共栄圏建設を掲げて、中国・東南アジア諸地域をまとめて各地に親日政権を樹立させ、その指導者になることを目論んでいた。
引用元:木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』2017年、山川出版社
日本の統治は約3年間続きますが、1945年8月15日に日本は敗戦します。
その2日後に、以下の独立宣言が発表され、スカルノ氏が初代大統領に着任したのだそうです。
Proklamasi
Kami bangsa Indonesia dengan ini menjatakan kemerdekaan Indonesia. Hal-hal jang mengenai pemindahan kekoeasaan d.l.l., diselenggarakan dengan tjara seksama dan dalam tempo jang sesingkat-singkatnja.
Djakarta, hari 17 boelan 8 tahoen 05 Atas nama bangsa Indonesia.
Soekarno/Hatta
独立宣言
我らインドネシア人民はここにインドネシアの 独立を宣言する。 権力及びその他の委譲に関する事柄は、完全且つ 出来るだけ迅速に行われる。
ジャカルタ、05 年 8 月 17 日 インドネシア人民の名において
スカルノ/ハッタ
引用元:「インドネシアの独立記念日とイベントの紹介」岡山県インドネシアビジネスサポートデスクレポート Vol.27(2013.10 月号)より
独立宣言は出されたものの、オランダはインドネシアの独立を認めず、再度植民地化を目論んだそうです。
その後は4年間にもわたる独立戦争に突入します。
1949年に国連安全保障理事会がオランダを非難する決議を採択、インドネシア・オランダ両国がハーグ協定に調印し、オランダもインドネシア共和国の独立を承認したのだそうです。
現在はインドネシアの祝日
現在、独立記念日はインドネシアの祝日となっているそうです。
独立を祝うさまざまなイベントが各地で開催される(今年はコロナウイルスの危険があるから自粛される?)のだそうです。
景品を求め、油を塗ったヤシの木をのぼるPanjat pinang、Balap bakiak(ムカデ競走)、Lomba makan kerupuk(えびせんべいの早食い競争)などが、日本語で読める複数のサイト上で紹介されていました。
インドネシアの歴史に敬意を持って友好関係を大切にしていきたい
今回、インドネシアの独立についてインターネットで調べたところ、日本軍のインドネシア占領についてさまざまな内容が目に入りました。
日本軍にひどい目に遭わされたという現地の人(からの伝聞)の声、日本軍の中には日本の利害を度外視してインドネシアの独立に本気で協力しようとちた人もいたのだ…などといった内容です。
それらの中にはたくさんの真実があり、真実でないものも紛れているでしょう。
無名の多くの人たちが実際に経験したことに、本当の歴史があるように感じます。
それらを美化して単純に語ることや、単純に語られたことを鵜呑みにすることは慎みたいと思っています。
現在、そしてこれからを生きていく私たちにとって、お互いの文化や歴史に経緯を払いつつ、国という枠にとらわれず、お互いを助け合う友好関係を築いていくことこそが最も重要なことだと考えます。